“アノニマス”とは日本語で“匿名”を意味する言葉です。
世界から見ても日本はネット上の匿名比率が7割ととても高いのが匿名大国と言われる所以です。
ネットでの誹謗中傷や炎上などが日常茶飯事の昨今、キーボードによる殺人=指殺人(ゆびさつじん)などという陰湿なことも。
この物語の舞台は、警視庁に新設された“指殺人対策室”の香取慎吾演じる主人公・万丞渉(ばんじょう・わたる)とクセの強いメンバーとのサスペンスドラマ。
この記事では下記の内容をお伝えします。
- 『アノニマス』5話, 6話, 7話のあらすじと感想を紹介
- 『アノニマス』相関図
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アノニマスの予告動画
第5話の予告動画
第6話の予告動画
『アノニマス』キャスト
- 万丞 渉・・・・・香取慎吾
- 碓氷咲良・・・・関水渚
- 菅沼凛々子・・・MEGUMI
- 四宮純一・・・・ 清水尋也
- 越谷真二郎・・・ 勝村政信
- 倉木セナ・・・・ シム・ウンギョン
- 羽鳥賢三・・・・ 山本耕史
『アノニマス』相関図
『アノニマス』5話あらすじ!
指対室に、大人気動画配信者さわてぃ(橋本淳)から依頼が。SNSでの誹謗中傷が1カ月前に突然増加し、ついに「死んで詫びろ」という脅迫が届き怖くなったという。その脅迫行為が晒されて大バッシングを浴びることになった星野秀一(萩原利久)は、現実世界はもちろん、ネットの世界でも居場所を失ってしまう。しかし、星野を知る司書の山名栞(鞘師里保)は星野のことをいい人だと言う。さわてぃも何かを隠しているようで…。万丞(香取慎吾)と咲良(関水渚)は、星野の説得を試みるが最後の望みの綱も絶たれた星野は最悪の選択をとることに…。
公式より引用
『アノニマス』5話感想
もはや結末につながるとしか思えない毎回同じオープニング。このシーンがこのドラマの最後にどうつながるのかが気になるところだ。さて、今回は大人気動画配信者である澤石からの依頼。
万丞と碓氷が澤石のところに行き、事情聴取しているときの万丞と碓氷、澤石との温度差はちょっぴりと笑えた。特定のアカウントからの誹謗中傷が大量に投稿されていると分ったことからスタート。
このアカウントは星野という人物のものとのこと。彼には暴言が多くなり、澤石が管理しているオンラインサロンを強制退会させられていた。参加当初はみんなになじんでいたのだが。
彼が変貌していく経緯を知りたくなるところ。リアルでもネットでも孤立無援になった星野。実際に彼のような人たちっていうのは多いかもと感じる。さらにドキッとしたのは碓氷の言葉。
「ちょっとしたことがきっかけで社会と接点なくしちゃう人っていると思うんです」これには若干、身につまされる思いだった。星野の退会直前には投稿が削除されまくる。
管理者の澤石だけが削除できる。この辺から澤石が怪しいなときな臭くなる。芥川龍之介の『藪の中』と同じだ。この時点ではどちらが本当のことなのか分からない。
万丞をはじめ指対メンバーがどうやって切り崩していくのか見ものだった。古本屋での星野と山名の会話のシーンでは、自分たちのどんな言葉が人に勇気を与えたり、影響を与えるか分からないものだと再認識できる。かつてオンラインサロン内で星野をいじめる流れがあった判明。
星野の投稿の直後に澤石が批判的な投稿をすると、参加している人たちも澤石に続くという流れ。ネットでは流れができてしまうと自分だけではどうにもならないという怖さがある。
澤石は星野が自分を差し置いて注目を浴びるのが気に入らなかったようだが、顔が見えないところだと平気でやってしまう人がたくさんいるんだろうなと想像に難くない。
そして星野が暴走するようになったのだと。正義感が強く、猪突猛進な碓氷は今回もやっちまった!と視聴者の一人として心の中で思った。碓氷一人で澤石のところに乗り込んでしまった。
これがきっかけで大炎上。とうとう星野の顔写真がさらされることになる。「碓氷!お前、すみませんじゃすまねーぞ」と思ったのは私だけではないだろう。ネット上では澤石をたたく投稿が増加。「澤石がいじめの常習」との投稿。
アノニマスの出現!この時に「アノニマスはもしかしたら」とアノニマスが誰なのかピンと来た人も多いのではないだろうか。まあ、予測の範囲でしかないが。今回の大詰めの澤石の公開収録シーンはインパクトがあった。当初は、澤石がこれを狙って仕掛けたのかと思っていた。そして衝撃的なラスト!誰も救われない結末だけに心に残った。
『アノニマス』6話あらすじ!
指対室の誰かとアノニマスが繋がっているとの噂が警察内部で広まり、中でも特に万丞渉(香取慎吾)が疑われる。そんな指対室に匿名の中傷で悩む専門学生・末松香(川島鈴遥)がやって来る。メールの中身は恋人・椚総一郎(田中偉登)への中傷ばかりだという。その相談の最中、総一郎が拉致され、監禁される生配信が始まった!「彼の全てを奪う」という脅しと共に…。
『アノニマス』6話感想
警視庁内部で指殺人対策室の誰かがアノニマスに通じているもしくはアノニマス本人なのではなか?という不名誉なうわさが広まっている。一生懸命にやっているメンバーにとっては腹立たしく、やる気を削がれるだろう。
そんな中、専門学校の女生徒・末松が相談にやって来るが、いつもの放送回と違い、自分に向けられた誹謗中傷ではなく、彼女の彼氏へのものだった。ネット上には彼女の彼氏とされる椚が監禁されている動画。変化球で始まった今回はどんな結末が待っているのか?楽しみであった。
椚を監禁している犯人を刺激しないようにと室長・越谷が言っている矢先から、相談に来た末松が拡散希望のつぶやきを。この女の子、やっちまったと思うとともに、どうも行動が変だぞとも思えた。さらに椚を監禁している人物があっさりと顔出しをするという、これまた今までにないパターン。彼女が投稿したことでものすごい量の情報が集まってくる中、篠宮がやっちまった!ウラが取れていない写真を警察の公式ページで公表してしまうという独断。
一刻を争うことに危機感を感じた篠宮、うまくことが行き過ぎるという万丞、どちらにも一理あるが、公の存在である警察がフライングは危険だなぁと感じた。篠宮、後にガツンと喰らいそうと感じていた。篠宮を中心として犯人を追い詰めて行く指殺人対策室。
それに反して万丞と碓氷は足でかせぐ。そしてとうとう私刑実行時刻到来!そこにジャストタイミングで羽鳥率いる捜査一課が突入!無事、椚が助けられる。が、捕まった犯人・荒井は不敵な笑みを。まだ計画は続いているのか?と若干驚きを隠せなかった。すると監禁動画のところで末松が真実を話し出す。これにはやられた。思ってもみなかった展開だった。
怪しそうな気はしていたが、今回の事件を計画した一人だったなんて!椚を社会的に抹殺するために、亡くなった荒井の弟と仕組んだものだったとは!荒井兄が亡くなったのはネット上で誤った情報の拡散、そして誹謗中傷、しかも日本中の顔も知らない相手から。そして椚を社会的に葬ったのもネットで拡散したから。末松そして荒井弟のやりきれない思いも感じられる。結局、万丞と碓氷を除く篠宮を中心としたメンバーが情報に踊らされてしまった今回は、思い込みが非常に危険である、そして情報の扱い方は紙一重だと教えてくれる。
『アノニマス』7話あらすじ
社員をパワハラで自殺に追い込んだブラック企業だとの噂で大炎上したある食品会社。そのSNSに「罪を告白しないなら爆破する」という爆破予告が届く。万丞渉(香取慎吾)らが突き止めた予告犯・小柳祐平(塩野瑛久)はアノニマスの信望者だった。するとアノニマスから裏K察に新たな動画が投稿される。「次に告発するのはこの国最大の巨悪・警察」。同じ頃、万丞は刑事部長・城ケ崎明文(高橋克実)から、アノニマスの正体を突き止めるよう指示を受けた…。
『アノニマス』7話感想
『裏K察』サイトにアノニマスによる投稿。社員をパワハラで自殺に追い込んだブラック企業。アノニマスが情報を流したから情報は正しい「マジ、神ッスよ」という若者を見ると、今のおかしい世の中を象徴しているようで怖いものがある。
さらにアノニマスの投稿。しかも今度のターゲットは警察!とうとう本丸にアノニマスが乗り込んできた感じ。アノニマスはどのように警察を攻撃するのか、また万丞率いる指殺人対策室はどのようにアノニマスをあぶりだし、正体を明るみに出すのか、この知恵比べは見ものかなと思う。
指殺人対策室の存続をかけてのアノニマスとの対決!アノニマスが先に仕掛けると、世の人々はアノニマス支持派がネット上であふれる。碓氷も言っていたが、危険な状態だ。ネット情報を信じ切って、それに乗ってしまい、誹謗中傷を大きくさせる。しかも止めることができないから質が悪い。さらに言うと、止めるどころか手に負えないほど増殖して行ってしまう。
月並みだが私たちが本当に注意しなければならない点だ。指殺人対策室の面々が万丞の過去について室長から聞くシーンでの結論、警察が捜査結果を捏造していたことが理解されると、アノニマスが本当のことを言っているのかもという方向になる。
警察が正しいのか、それともアノニマスが正しいのか、どちらなのか非常に気になるところ。それともまさかのどちらもグレーゾーンってこともあるのか?と想像してしまう。アノニマスが警察の捏造事件だと告発した2年前の事件を再捜査し始める指殺人対策室のメンバー。万丞が辿り着いたアノニマスの正体は、予想を裏切ってくれた。しかし、もっと恐ろしい結末が待っていた。
アノニマスの正体が判明したが、2年前の事件捏造を暴露したアノニマスは別人であり、アノニマス自体が増殖しているという空恐ろしい状況に陥る。かと思ったら、さらに急転直下!新しいアノニマスの正体が今度は明るみに出る。やはりそうだったか!とパズルのピースがはまった感覚だった。放送を毎回見ていると、ヒントがそれなりに散りばめられていたことが分かるだろう。
数回前の放送ではアノニマスの正体はほぼ確定的と思っていたが、はっきりと放送で正体が明かされるとスッキリする。しかし、最終回を前に正体を明かしてしまったので、次回はどのような放送内容になるのだろうか?我々視聴者の危惧を裏切り、さらに何か驚くような事実があるのか?期待したいところだ。高橋克実さん演じる刑事部長の城ケ崎の動きが怪しいのでこの辺が何かあるのかな?と思えるのだが。
『アノニマス』作品情報~公式より
番組名 | 「アノニマス ~警視庁“指殺人”対策室~」 |
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放送日時 | 2021年1月25日(月)夜10時スタート |
放送局 | テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ九州放送 ※BSテレ東(BS⑦ch)・BSテレ東4K(4K⑦ch)でも放送予定 |
配信 | 動画配信サービス『Paravi』と『ひかりTV』にて配信予定 【Paravi (パラビ)】 https://www.paravi.jp 【ひかりTV】 https://www.hikaritv.net/ |
主演 | 香取慎吾 |
出演 | 関水 渚 MEGUMI 清水尋也 / 山本耕史 シム・ウンギョン(特別出演) 勝村政信 ほか |
ゲスト | 【第1話ゲスト】 松平健 床嶋佳子 山中崇 八木莉可子 中田青渚 【第2話ゲスト】 深川麻衣 田中俊介 【第3話ゲスト】 紺野まひる 青木柚 |
オープニングテーマ | アイナ・ジ・エンド「誰誰誰」(avex trax) |
監督 | 及川拓郎 湯浅弘章 大内隆弘 |
脚本 | 小峯裕之 玉田真也 入江信吾 |
音楽 | 山下宏明 丸橋光太郎 |
チーフプロデューサー | 阿部真士(テレビ東京) |
プロデューサー | 濱谷晃一(テレビ東京) 北川俊樹(テレビ東京) 合田知弘(テレビ東京) 稲垣護 佐藤満 高橋潤 |
制作 | テレビ東京/ギークピクチュアズ |
制作協力 | ギークサイト |
製作著作 | 「アノニマス」製作委員会 |