原作・横山秀夫が描く警察小説の最高傑作を2作品に渡ってお届け
第一弾は主演・仲村トオル。
“笑わない刑事”が事件に隠されたアリバイを追う
仲村トオル×岸谷五朗のサスペンス面白そうですよね~!岸谷五朗さんも出てて楽しみですね~
この記事では下記の内容をお伝えします。
- 『沈黙のアリバイ』のあらすじと感想を紹介
「沈黙のアリバイ」あらすじ感想
「沈黙のアリバイ」あらすじ
山梨県甲府市郊外でジャンバリというパチンコ店の売上金3000万円が車ごと奪われ、従業員男性が一名刺殺される事件が起きる。
主犯の大熊悟が逃走中の中、もう一人の犯人の湯本直也が逮捕され、自供した事から現金輸送車強盗殺人事件の裁判が行われる事になり、検挙率100パーセントを誇る山梨県警強行犯一係、通称一班の班長で青鬼と呼ばれている朽木泰正は、湯本の取り調べ担当だった島津正人が歯痛のため代わりに傍聴席に座ると、湯本がアリバイがあり無実と突然訴え微かに笑った事に困惑と憤りを感じる。
二ヶ月半前、事件の捜査にあたった朽木達一班は強奪された車を発見し、ずさんな犯行と朽木が考えていた頃、主任の田中誠二は生き残った被害者男性の証言から前科のある大熊を割り出し自宅や父親の経営していた工場跡をガサ入れし、乗り換えた車のタイヤ痕を発見すると大熊に容疑が強まる中、ソムというタイ人ホステスの愛人から事件を臭わせる話を大熊がした事を掴む。
その後、共犯の湯本がナイフを購入していた事を突き止めた一班は、大熊達が使った盗難車を見つけると事件のあった翌日に湯本がその車を洗車している映像を入手する。
窃盗の容疑で湯本の取り調べを島津に任せた朽木は、強盗殺人の件で尋問する島津を見守るが、湯本は予想に反して口が固く、勾留延長の手続きが済み、35日目にして湯本が自供したのだった。
そして現在、湯本が全面否定する中、島津は三班の班長の村瀬恭一から朽木が15年前の捜査中に交通事故を起こし、それ以来笑わなくなった過去を聞く。
山梨地方検察庁で朽木は検事の根来一成から、湯本がフィリピン人のジョナリンという大熊のもう一人の愛人と犯行時刻に一緒に居たと知る。
アリバイ等無いと考えた朽木は、ジョナリンを探すよう一班に指示し、朽木は田中と共に42日間の取り調べ時の録画映像を調べる事にした。
映像から島津が脅して湯本を自白させた様に見えた朽木は、更に映像を見続けるとタイミングも内容も全て湯本の計算ずくの芝居だと考え、勾留期限の迫った島津がたくみにハメられたと田中に話す。
その後、田中が録画映像から工場跡の車を停めた説明で湯本が進んで話し始めた所に違和感を感じた事を朽木に話すと、その答えがまだ分からないまま次の日を迎えた朽木は、島津からの退職願いを目にする。
島津の家を訪ねた朽木は、湯本が法廷で否認する事を知っていたのではと問いただすと、島津は自白した2日後、湯本が「これでアンタも終わりだな」という言葉だけを呟き始め、40日目にアリバイがあると話し出した事から供述調書等が既に出来ており、やり直しがきかない事から誰にも言えなくなり、更に一緒に取り調べをしていた森隆弘にバラすと脅され、髪の毛をジョナリンの家へ置いてくるよう言われたが、それだけはしていないというやり取りが、取り調べ室であった事を島津から告白させ、朽木は帰って行く。
その後、村瀬と話した朽木は、アリバイはアリバイという言葉から田中が違和感を感じた映像を見返し、犯行翌日に車を捨てなかった理由に気付き、弁護士の斉藤秀男の写っている防犯カメラを調べさせると、ジョナリンの部屋でアリバイの証言をしていた湯本の元へ朽木は姿を現す。
島津に渡そうとした髪の毛を斉藤に運ばせた事を湯本に話した朽木は、事件の夜に大熊とジョナリンを車に乗せ、ずっとパシリをさせられていた大熊を殺害し、沈黙というアリバイ作りのためにジョナリンも殺害して、ジョナリンの家に居たという完璧なアリバイを作ろうとしたと湯本の真の企みを暴くと、それを証明するかの様に七ッ沼で大熊達の遺体が乗った車が水の中から発見され事件は解決したのだった。
その後、一班を辞める事にした島津と話した朽木は、見送った後、村瀬に「代わりはいくらでもいる、お前も俺もだ・・・」と呟き、長い廊下を一人で歩いて行くのだった。
「沈黙のアリバイ」感想
大熊と湯本が起こした現在輸送車を襲うシーンは、かなり迫力がありショッキングな演出にも感じられてオープニングから引きつけられたなと感じながら見られました。
黙秘をしながらも自供を突然始めた湯本が実は大熊やジョナリンを殺害して完璧なアリバイ作りを企んでいたという顛末は、したたかな犯人という印象を受け、どうなるんだろうとハラハラさせる見応えのある結末でもあったので、最後まで本格的な刑事ドラマを堪能出来たと満足出来ました。
「沈黙のアリバイ」番組概要
プロデューサーコメント
■テレビ東京 ドラマ室 木下真梨子
数多くの名作を世に送り出してきた横山秀夫さんの作品の中でも、警察小説の金字塔と呼び声の高い、短編集『第三の時効』。その中から警察内部の人間関係やキャラクター、ミステリーとしてのどんでん返しが特に多くの人を惹きつける「沈黙のアリバイ」「モノクロームの反転」の2作品を映像化できると決まった時は、身が引き締まる思いでした。
本作では、主人公が入れ替わるという新しい試みも見どころの一つです。「沈黙のアリバイ」では仲村トオルさん演じる朽木を主人公に、個性派揃いのキャストが物語を盛り上げてくださっています。一方の「モノクロームの反転」では岸谷五朗さん演じる村瀬を主人公に、仲村さん演じる朽木とぶつかり合いながらも、刑事のプライドを掛け、事件に挑む姿を描いています。
両作品を見ることで、2人の関係性や事件に対する思い、全く違う視点で事件を見つめる姿が浮き彫りになり、朽木と村瀬という「静」と「動」の刑事による2人の生き様や事件に対する思いを感じ取っていただけると思います。
仲村さん、岸谷さんをはじめ、数多くの実力派のキャストの皆さんが、思いっきり事件にぶつかる姿は本格的ミステリーとして見ごたえのある作品になっていますので、ぜひ、ご覧ください。
公式サイト: https://www.tv-tokyo.co.jp/premiere8_drama/
番組概要
【番組名】 月曜プレミア8横山秀夫サスペンス「沈黙のアリバイ」
【放送日時】 2020年10月26日(月)夜8時~9時54分
【放送局】 テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ九州放送
【出演】 仲村トオル 岸谷五朗 音尾琢真 忍成修吾 飯田基祐 内田朝陽 尾上寛之 白石隼也 脇知弘 石井正則 東根作寿英 水崎綾女 岩松了 平田満
【原作】横山秀夫「沈黙のアリバイ」(集英社文庫刊『第三の時効』所収)
【脚本】青島武
【監督】麻生学
【チーフプロデューサー】中川順平
【プロデューサー】中川順平 木下真梨子 平部隆明
【製作】テレビ東京 BSテレ東
公式サイト: https://www.tv-tokyo.co.jp/premiere8_drama/
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