『東京怪奇酒』深夜の劇場で強烈な心霊体験 3話 4話 5話 6話のあらすじと感想

怪奇酒

怪奇酒とは

心霊現象の起きた場所に一人で行き、
恐怖心や高揚感の中で酒を飲むこと。

※基本ルールとして、実際に心霊体験をした本人から話を聞く。その場に合った酒・つまみを持参する。

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『東京怪奇酒』3話

あらすじ

「事故物件住みます芸人」の松原タニシに勧められて杉野が向かったのは、孤独死した男性の住むアパート。マジメな人だったが、遺品整理にきた娘にHな本のコレクションが見られてしまったという。そのためか成仏できず、未だにその場所にいるという。杉野が怪奇酒をはじめても、お父さんの霊は出てこない。しかし杉野がHな本を見せると、「カーン」という金属音が…。Hな本をめくるとさらに激しい金属音が!お父さんの霊が現れたのだった。

感想

本日のゲストは「事故物件住みます芸人」の松原タニシさん。私は知らなかったが、そんな芸人さんもいるんだなぁと。名を知ってもらうとか売れるためかどうか分からないが、私だったら絶対にしたくないと思う。話を聞く分には全然問題ないのだが。

毎回のことではあるが、ゲストに怪奇酒おすすめの場所を紹介され、ちょっと戸惑った後に杉野君が「お願いします」と言ってしまう件はクスッと笑みがこぼれる。松原タニシさんのおすすめ物件の解説に登場する孤独死した70代手前の男性、厳格であるが、もう一方では寝室にエロ本を敷き詰めているというギャップのある方だということだった。

しかもほとんどが制服を着た女子高生コスプレのエロ本だったということ。杉野君の心の声でも言っていたが「それは確かに、男として相当恥ずかしい」。ホント、そうだよね~と共感する。お父さんがそこにまだ霊としているとタニシさんが言うと、杉野君が「お父さんと怪奇酒ができるってこと?」と心の中で言うが、「おいおい!『できる』って歓迎なのかーい!」とツッコみたくなる。

一方では怪奇酒を嫌がっていながら、怖いもの見たさか、混ざってからの爽快感からか、杉野君、すっかりハマっているではないか!それを見通したようにタニシさんが「杉野さん!今、お父さんの霊に興味持ったでしょ?」とドアップになったのは迫力があった。

タニシさんの杉野君の心の中を見通したようにズバズバと言葉を連射するシーンはうすら怖い。今回のゲストの話し方や撮影の仕方は非常にうまいなぁと感じた。いざ現場に到着し、怪奇酒の開始。このような怪奇スポットで日本酒を飲み、その美味しさを表現する杉野君だが、お酒が楽しめるのか?とちょっとひく。

なかなかお父さんの霊が出てこないので、タニシさんにアドバイスされ、購入し持参したエロ本を袋から出すと謎の金属音が!そして、自分だったら聞けないなぁという質問、これもタニシさんが杉野君にぜひと言っていたものだが、娘さんにエロ本見られた感想を聞く。

そしてこの質問にも金属音が!途中で書店でエロ本を購入するシーンが挿入されるが、あまり有名でないから『怪奇酒』で一気にブレイクしようという第一話の設定だったにもかかわらず、書店で会計をする際に若い女の子の店員さんに「杉野遥亮!」とバレるシーンはちょっぴりと笑えた。しかも若い女の子の前でエロ本を買うという恥ずかしさ。

そしてまた現場にカメラが戻ると、お父さんと杉野君の会話が始まる。杉野君の楽しそうな表情と行動はすごい!最後には、このスポットに来た時には「やばい」と思っていて見るのを避けた、お父さんが亡くなった浴槽をエロ本を見せながら覗いてしまい「うぎょー」と。それにしても毎回、怖いものに突入するのはすごいなぁと思ってばかりだ。

『東京怪奇酒』4話

あらすじ

今回、杉野はOKAMOTO’Sから紹介してもらった怪談好きミュージシャン、Creepy NutsのR-指定に話を聞く。R-指定は元カノと昔訪れたラブホで強烈な心霊体験をしたという。そのホテルに杉野が行くと、山盛りの塩で清められていて、4階は封鎖され、女性の笑い声が突然聞こえてきた。部屋に入ると、不気味な絵、大音量のお経、消えない電気…そしてR-指定が話していた不気味なノートもあった。ノートをめくると、心霊現象が立て続けに起き始める…。

感想

冒頭で「回を重ねるごとにハマり、挙句の果てに『怪奇酒』の肴となる怪談話を常に探すようになっていた」という杉野君の言葉通り、最初のころと比べると何だか自信に満ちて話をするようになっている彼に少々驚くも頼もしく感じる。

今回杉野君が怪談話を聴きに行った人物のCreepy NutsのR-指定さん、私自身は最近何度かTVで見たことがあり、「今日はこの人か!」と少々びっくりに近い感覚にとらわれた。彼の心霊体験に入ると、自分自身にはないが元カノが確実に見える人物だったと。相手がそういった人物だと怖いよなぁ~とか、自分にも霊が憑いたり、霊障があったりするのではないかと想像してしまうが。

ホテルでの心霊体験なのだが、部屋に入る前から元カノには霊がまとわりついていたという件。そんなところに入りたくないというのが普通の人ではないだろうか。それでも部屋に行くって、ちょっと常人ではあり得ない図太さだと思った。滔々と話が進んで行く中、最も印象的だったのが「トイレの中ぎゅうぎゅう詰めやった」という一言。もの凄い状態を想像してしまった。

最後にはR-指定さんにグイグイツッコんでいく杉野君はもはやビビリを感じさせない。杉野君と天音君の会話シーンで天音君が少し興味を持ったのか「怪奇酒に連れてってよ」と発言するも杉野君はシャットアウト。天音君の少々残念そうな表情がまた良い!会話しているうちに天音君も前のめり気味になっている感じがして若干心くすぐられる。

怪奇酒の会場になるホテルに入るとエレベーターのボタン、4階が押せないようテープが貼られているのも不気味、さらにエレベーターの一角には大量の盛塩、心霊話が好きな人にとっては見逃せないところだ。5階に到着すると封鎖されている4階から大きな声が!それを聞いた杉野君の一言「これはなかなかですぞ」と言うのには笑えたし、凄い度胸を感じた。

部屋にいるのは嫉妬深い女性の霊ということで、しっかりとエスコートすべく準備もしてきている杉野君、ここまで来るとただ心霊スポットで酒を飲むだけなどとは言えない。霊に対する気遣い、彼の素晴らしささえ感じる。R-指定さんが話していたノートを発見するシーンから怪奇・心霊現象が多発!こんな場面に実際に遭遇したらマジで耐えられないだろうなぁ。

最後は杉野君が会場を飛び出して疾走しながら「生きてる~」と叫ぶシーンで終わるが、これが何とも言えない爽快感を与えてくれる。それにしても今回は、杉野君の脱ビビリとも思える成長およびグイグイ心霊現象にハマって行くところ、そしてR-指定さんの心霊話が興味深い回だったなぁと思う。

『東京怪奇酒』5話

予告動画

あらすじ

杉野は岡山天音と一緒に、ヨシモト∞ホールへ。人気怪談家芸人・ありがとうぁみや、生き霊が見える芸人・シークエンスはやともに怪談話を聞くと、その日の深夜、劇場で怪奇酒を始める。怪奇酒初心者の岡山天音は、子どもの霊がいたという舞台で酒を飲み始めると、ありえない現象が起こり続け、恐怖のどん底へ。一方、怪奇酒上級者となった杉野は、霊相手にしてはいけないことを全てして、霊を呼び寄せようとする…。

感想

天音君が「杉野っ、杉野っ」と叫びながら夜中の建物の中を探し回るインパクトのあるオープニング。「おおっ!今回はとうとう天音君も怪奇酒デビューだな」と。そしてシーンが13時間前の本線に戻る。天候の都合で『直ちゃんは小学三年生』の撮影が順延に。すると杉野君が「今日は午前中、明日は撮休ってことは行けってことか」と独り言ちるのはクスッと笑える。

スタート当初のビビリの杉野君とは思えないような、怪奇酒、霊との出会いに超前向きな発言。この辺のギャップがたまらない。今日のゲストはなんと「ありがとう」のぁみさん。稲川淳二さんの公認の後継者として誰もが知るような怪談の噺家さんだ。とうとう登場して来たなという感じで視聴していた。紹介された場所はヨシモト∞ホール。

さすがに怪談の噺家さん、話がうまいし、聴きやすいなぁと感じる。話の最中にやって来たシークエンスはやともさん。生霊が視られる霊視芸人とのこと。杉野君と天音君に「広~く300人くらいとガッツリ12人くらい」と伝えていたが、どう解釈したらいいのか少々わからない。ちょっとモヤッとした表現に興味をそそられた。さらに第三の刺客、スマイルシーサーのヤースーさん。祖母が沖縄のユタだったというエピソードは若干の驚きだ。それにしても今回は3人もの怪談話ゲストを出演させるという豪勢な回だなと個人的には少々嬉しいものがあった。

3人の話を聴き終えた杉野君の超やる気発言、笑える。そしてシーンは深夜の∞ホール。天音君のはしゃぎ方、初心者ならではとは思うが、凄いねと思う。一般人だったらドキドキして結構恐怖を感じるだろう。しかし、はしゃいでいた天音君も杉野君に放置される羽目に。それでもやるんかい!勇気あるなぁ天音君!しかし、怪奇現象が発生するとホールから逃げ出す。

気持ちはめちゃめちゃわかる。「シャレんなんないよ」と天音君。その通りですよねと賛同する。単独行動を強いられた不安になっている天音君のシーンにフラッシュバックのように怪談噺家さんたちの発言がカットインされている構成はとてもうまく作っているなと思った。怪奇現象にその場を逃げ出す天音君。そして杉野君を探し、彼の姿を目にする。この時の呆然とした顔は笑える。天音君が「やってはいけない」とヤースーさんに言われていたことをすべて杉野君はやっているのを目にした時の天音君の心の中の声は面白い見どころだ。

『東京怪奇酒』6話

あらすじ

普通の怪奇酒では満たされなくなった杉野は、さらに強い刺激を求め、事故物件サイトの管理人「大島てる」のもとへ。そこで紹介されたのは“事故物件の聖地”ともいえる全階いわくつきのアパートだった。今までとは桁違いの霊の気配を感じ興奮する杉野。1階は殺人、2階は自殺した犯人が住んでおり、3階は友人同士の喧嘩からその片方が殺されたという。憑りつかれたように足を進める杉野が屋上へ辿り着くと…とんでもない景色をみることに…。

感想

冒頭、天音君が『直ちゃんは小学三年生』のオールアップになる杉野君をチラ見しながら微妙な顔を覗かせる。前回の「怪奇酒」の出来事を思い出す天音君は、杉野君とレベルの違いを実感している模様。駆け寄る杉野君に「しばらく忙しい」と伝え、距離を置こうとするのには同情する。前回あれだけのものを見せつけられてしまうと、実際ひくだろう。ひいている天音君に関係なく杉野君は前のめり。

前回では「怪奇酒は一人でやるものだ」と言うようなことを言っていたが、グイグイ天音君に詰め寄るというギャップが面白いところ。しかも「怪奇酒」グッズも作ってしまうという杉野君。「怪奇酒」を勧められ、いやいやながらにもやってみた当初とは別人のようになってしまった。マネージャーから手渡されるホラーの脚本にも「ゆるいな!」と一喝。こうした変化は凄い。

多少の心霊スポットでは全然刺激がなくなってしまった杉野君が思い出したのが、大島てるさんが知っている「全フロアいわくつきの事故物件の聖地」。とうとう最終回にして、かの有名な大島てるさんが出演か!と少々の期待感がムクムクと。しかも、何と!その隣には『月刊ムー』の5代目編集長・三上丈晴さんがいるではないか!最終回は凄いゲストを2名も揃えて来たなと嬉しく思った。

そしてとうとう大島てるさんから「事故物件の聖地」を教えてもらう。これって実在する物件だろうから、実際に行くだけでもヤバいよなと思う。ただ人間ってそういうの見たくなっちゃうんだよね~と言う人たちの気持ちも分かる。杉野君が大島てるさんの事務所を出て行くとすぐに三上編集長が「彼、まだまだ伸びますよ」とつぶやくが、どう伸びるんだよと軽くツッコミを入れたくなった。事故物件の聖地を目の前にして「モノが違う」とつぶやきながらニコッと笑う杉野君、狂ってる。

いざ「怪奇酒」とスタートさせるとなんと!今回は最終回で特別なのか!幽霊が出現する。杉野君には気配だけで見えていない設定ではあるが、最終回ということで大盤振る舞いのサービスの感じがして少々嬉しい。行く部屋行く部屋で幽霊が杉野君について数が増えて行くのだが、見えないこと、知らないことって恐ろしいとしみじみと感じる。最後には屋上に辿り着き、幽霊がうじゃうじゃと。もはや心霊でなく、お祭りだ!そして杉野君!おめでとう!混ざった!しかし、今後これ以上の刺激がないと・・・と思うと大変かもと思える。杉野君の「またいつかみんなと」との言葉で締めくくられて、続編も期待したいところだが、これを超える心霊スポットがあるのか?あるのだったらぜひ見てみたい。