“庶民の味方のニューヒーロー!”検事・沢村一樹、登場!
忖度が苦手で超マイペース…おまけに割引と挨拶が大好き!という変わり者検事が
絶対に諦めない“正義”の心で人々を救う!
『東京地検の男』見逃し配信チェック
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『東京地検の男』キャスト
東丸信助(ひがしまる・しんすけ)
沢村一樹
東京地検・検事。
家族は妻と2人の子ども、そして愛犬。
父と兄が弁護士だったため、自分も弁護士になるのが当然と疑わなかったが、ある時、それは思い込みだと気づき、スーパーに就職した。
しかし、顔見知りの客が詐欺に遭った際、検事がまったく親身になってくれなかったことを知って熱い気持ちが沸き上がり、「こういう人を救いたい!」と一念発起、司法試験を経て検事になったという過去をもつ。
忖度が苦手で超マイペース。
検事が起訴すれば有罪率は99%という現状で、「検察は最後の砦」を信条に、先入観をもたずフラットに被疑者と向き合う。
あいさつを大切にする、割引や特売に目がないなど、スーパーで働いていた頃に身につけた“庶民目線の”感覚と、決して諦めない強い正義感で“真実”を見つめる。
桐野圭太(きりの・けいた)
矢本悠馬
東京地検・検察事務官。
検事としてのキャリアが短い年上の東丸を2年間サポートしている。
突然話題をコロコロ変える、話し始めたら止まらない…そんなマイペースな東丸の扱いもすっかりお手のもの。
職場の人間関係も淡泊、やる気があるのかないのかわからない、というイマドキの若者らしく淡々と仕事をこなしている。
しかし、自分では気づかないうちに東丸の熱意に影響を受けている部分も…。
剣崎亮子(けんざき・りょうこ)
名取裕子
東京地検の刑事部部長。
東京高等検察庁の検事長の覚えめでたいエリート検察官。
「自分の意志を貫くためには偉くなるしかない!」という強い思いを胸に、女性初の検事長の座を狙っている。
検察庁という巨大組織において、かじ取りの一角を担っていると自負しているため、検察の本来の職務から逸脱してでも真相を追い求める庶民派検事・東丸が暴走してしまわないか危惧している。
三枝浩一(さえぐさ・こういち)
市川猿之助
東京地検 特捜部・検事。
検察の花形部署で職務にまい進するエリートで、次の特捜部長の座を狙っている。
庶民派の東丸とは真逆のタイプだが、嫌みで高圧的な言動の裏に、決して悪を許さない熱い正義感を秘めた検事。
着手した大物議員の贈収賄事件の関係者が、東丸の手掛ける殺人事件のカギを握っていると知り、2人は激しくぶつかり合う。
しかしやがて共同戦線を張ることになり…!?
山岡誠二(やまおか・せいじ)
平 岳大
オープン5周年を迎える洋食店のオーナー。
経営状態が悪化したため、家賃のことでもめていた不動産会社の経営者を殺害したと自供し、東丸のもとに送検されてきた。
すべてを諦めたような態度だったが、東丸の真摯な問い掛けに打たれて自供を撤回。
無実を訴え始める。
田所美香(たどころ・みか)
星野真里
山岡が営む洋食店の店員。
山岡は無実だと信じている。
その一方、何かを隠しているようで…?
倉田昭夫(くらた・あきお)
野間口徹
特捜部が着手した贈収賄事件のターゲットとなる衆議院議員・村井修三の秘書で、三枝から取り調べを受ける。
また、東丸が担当している事件の被疑者・山岡が、犯行時刻にすれ違ったと断言している人物で、アリバイ成立のカギを握っている。
田中和也(たなか・かずや)
岡田浩暉
衆議院議員・村井修三の秘書。
殺人事件の捜査で東丸が倉田に話を聞きに来たことを知り、“マスコミにかぎつけられたらマズイ”と危惧している。
大川克彦(おおかわ・かつひこ)
羽場裕一
東京高等検察庁のトップに君臨する検事長。
政界との繋がりが深く、大物議員相手でも忖度なしに話を聞きに行く東丸を疎ましく思っている。
東丸恭子(ひがしまる・きょうこ)
富田靖子
東丸の妻。
スーパーで働いていた東丸の「検事になりたい」という意志を尊重し、「3回落ちたら諦める」という約束で司法試験に挑む彼を応援してきた。
無事に検事となった今も、明るく東丸を支えている。
仕事帰りの東丸にスーパーでお使いを頼むのがお約束。
『東京地検の男』あらすじ
不動産会社の経営者・大橋妙子(小柳友貴美)が、刺殺された。容疑者として東京地検の検事・東丸信助(沢村一樹)のもとに送検されてきたのは、妙子から物件を借りて洋食店を営む山岡誠二(平岳大)。経営が悪化し、滞納している家賃のことで口論になった挙句、妙子を殺害したと警察で自供したという。
先入観をもたずに被疑者と向き合うことをモットーにしている東丸は、検察事務官・桐野圭太(矢本悠馬)と、逃走する山岡を目撃したという警備員会社役員・石森良雄(渡辺正行)に聞き込みを開始。続いて訪れた山岡の洋食店では、何かを隠している様子の従業員・田所美香(星野真里)が気になって…?
真犯人は別にいる…と考えた東丸の真摯な問い掛けに心を打たれた山岡は、ついに真実を語り始める。絶対に妙子を殺していないということ、自分が妙子と会っていた時間と目撃証言が食い違っていたため、警察から自白を強要されたこと、弁護士からもアリバイを証明することは不可能と言われてしまったこと…。憤りを感じた東丸は、真相を明らかにすることを誓う!
そんな中、ふと新聞を目にした山岡は、妙子と会った後、掲載されている写真の男とすれ違ったと東丸に告げる。その人物は、贈収賄事件で特捜部がマークしている大物議員・村井修三(螢雪次朗)の秘書・倉田昭夫(野間口徹)だった。東丸と桐野は、倉田に会うため、村井の事務所を訪ねるのだが…?
翌日、東丸は刑事部 部長・剣崎亮子(名取裕子)の執務室に呼び出される。するとそこにいた特捜部のエース・三枝浩一(市川猿之助)が、贈収賄事件の関係者に東丸が接触したことで、相手に警戒され捜査が行き詰ったと激怒! そんなことはまったく意に介さない東丸は、ひたすら妙子殺しの真相を追い始めるのだが、とんでもないところから横やりが入り…?
検察は最後の砦――弱きを救うため決して諦めず、強い正義感で捜査を続ける東丸を待ち受ける衝撃の真相とは…!?
『東京地検の男』ネタバレ感想
まず印象に残ったのは東丸検事と犯人として連れてこられた山岡のシーン。
東丸はあまりにも突飛な話から入るが、かなり山岡も理解不能な顔をしていた、かと思うといきなり核心に触れたり。
山岡を演じる平さんの表情の大きな振れ幅、180度違う心の中を表情だけで視聴者に分からせる演技などを見ていると、(演者として)すごいなぁと感じた。
片や特捜部の三枝もなんたる迫力。
前評判や番宣で言われていた「芝居モンスター」たちの共演というのは分かる気がする。
ドラマの主役級の俳優さん達が一堂に集まるなんて!とにかく出演者が豪華すぎる。
東丸も三枝も同じ地検に所属し、やり方は違っていても人間の洞察力はどちらも凄い。
再度、東丸のところに山岡が呼ばれ、聴取される場面でも東丸は一見頓珍漢なことから話し始める。
当然、山岡は頭の上にも私たちと同様に疑問符が浮かんだことだろう。
ここで「諦めたら終わりだ」という信念のもとに話をするのは心に届くなかなかのメッセージだと思う。
東丸の熱弁に心を打たれた山岡が真実を話し出すシーンはじんわりと心から嬉しかった。
人生とまでは言わずとも投げやりになっていた山岡が東丸の言葉で徐々に前向きになり、「この人なら任せられるぞ」と前のめりになっていくのは希望の光が差し込んできたようだった。
山岡の気づきで東丸が衆議院議員・村井の秘書・倉田に会いに行ったシーンも東丸の抜群の人間力を見せつけてくれた。
あっさりと引き下がるフリをして、相手の痛いところを突くような言葉を残して行くところ、そして東京地検の刑事部長・剣崎のオフィスでの彼女とそこに同席していた三枝に対するチクリと刺すような言葉も「さすがです」と感じる。
東丸の言葉「本当にやりたいことは他人任せでは手に入らない」がやはり心に残っていた倉田。
意を決して東丸に電話する倉田を後方で車中から見ていた村井の秘書・田中。
「これは(倉田が)殺されちゃうなぁ」と思っていたら、すぐに海上に浮かんでいた。
その件で、手を汲もうと申し出る東丸、それを一旦断る三枝、両者の「カルシウム論争」はクスッと笑えた。
さらに直後、レストランのシーンになり東丸に絡めとられ三枝が食事をしているのを目にし「(三枝)丸め込まれたのか」と、また笑えた。
最初からタイムセールのチラシが随所に出て来ていたが、このシーンのための伏線だったのか!という場面があり、脚本家およびスタッフに「やられたぁ」と視聴者としての私は思った。
それにしても猿之助さんの演じる三枝はいちいち面白い。
ラウンジでコーヒーを飲むシーンで東丸に「人を救うのが仕事じゃないんですか」と言われ、一笑に付しながらも「ついといで」とガツンと一言にも思わず笑ってしまった。
さらに映像解析で村井の秘書・田中を発見したときのニヤッと笑いながら彼の名前を叫ぶという少々変わった人物像にもインパクトがある。
いよいよもって大詰めという田中の事情聴取のシーンでは東丸はまたも一見関係ない話から入るが、本題に触れ始めてからの捲し立てる矢継ぎ早の言葉の数々には圧倒される。
これを演じた沢村さんの演技および台詞の長さは凄いなぁと感心する。
それにしても山岡のレストランで、紛失したナイフの件のシーンでは、庶民の見方の感が色濃く出ていて東丸の人間性を嬉しく感じた。
今回の放送では東丸の言葉の数々に気持ちを新たにさせられ、何だかスッキリとした気分になれた。
『東京地検の男』作品情報
沢村一樹(東丸信助 役)コメント――本作で検事・東丸信助を演じるにあたり、意識したことなどがあればお聞かせください。
今回、検事の役をやるにあたって、「推定無罪」を意識していました。僕が演じる東丸は、取り調べをする時、「この人を何年の刑にしてやろう」ではなく、「本当に有罪なのか? 無罪ではないのか?」と考えて、被疑者に関わる人だと思ったので、つねに「推定無罪」ということを考えながら演じました。
僕はこういった“事件もの”にたくさん出演させていただいているので、東丸を演じる際、キャラクターを差別化したいな、という個人的な欲みたいなものが出てしまって(笑)。台本を読んだ時に感じた“愛らしい”イメージは崩さず、ちょっとオタクな感じにしてみました。そういう人って、得意分野のスペックがすごく高かったりしますが、そこはあまり高くし過ぎず、一生懸命さで能力をカバーしている人、観た人が応援したくなるキャラクターにしたいな、と。突出したオタクっぽい一面は“諦めないところ”。七転び八起きという言葉のように“8回までは失敗してもへこたれない人”というイメージでやりました。
――相棒となる矢本悠馬さん、エリート検事を演じる市川猿之助さんと共演していかがでしたか?
東丸のキャラクターができ上がっていたので、三枝役の(市川)猿之助さんと一緒のシーンでは、三枝の面白おかしいキャラクターが生きればいいなと思っていました。三枝のキャラクターが前面に出てきた時には、グッと沈んだ動きをするよう意識していましたね。三枝のテンションに寄って行きすぎると大変なことになるので(笑)、少し気配を消すなど…その瞬間ごとにシーンとして面白くなるように考えていました。人間の脳ってすごいんですよ、瞬時にいろんなことが考えられるんです(笑)。
猿之助さんとは久々にご一緒しました。『サラリーマンNEO』の“セクスィー部長”ぶりでしたね。本当にいい具合にはっちゃけていて、三枝もとても面白い人物になっています。
東丸の相棒・桐野を演じる矢本(悠馬)くんは、ヤンチャ感がにじみ出ていて、すごく男気がある。そして負けん気の強さみたいなものが芝居にも出ていて、すごく面白かった! 東丸の方が年は上だけどキャリア的には桐野が先輩という関係と、僕ら自身のキャリアや性格の違いなど、いろんなものが絡み合うことで、2人の関係にすごく立体感が出ていて、面白いバランスが生まれたと思います。
――本作の見どころを含め、放送を楽しみにしている視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。
劇中に、「検察は最後の砦」という東丸のセリフがあるんですが、このドラマには“この国の司法や正義はきちんと守られているはず”という期待と、“そうあるべきでしょ?”と問い掛けるメッセージが込められています。視聴者の皆さんに“正義”というものを感じていただき、さらにコロナの影響が続く中でも「諦めないで頑張ろう」「夢をもって生きていこう」というメッセージが伝わればいいな、と思っています。